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Euphona

ガイド

ボーカルをビートに乗せるミックスの方法

ビートと揃うようにボーカルを書き出し、完成した作品と同じあたりにレベルを置き、声を曲に馴染ませる方法。自動ミックスが何をするのかも解説します。

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揃った2つのファイルから始める

声とビートのミックスは、2つのファイルから始まります。ビートだけのファイルと、ボーカルだけのファイルです。同じやり方で作っておけば、その後のすべてが楽になります。

  • ヘッドホンで録る。歌っている間にビートがスピーカーから鳴っていると、マイクがそれも拾います。遅れて届くビートの2つ目のコピーがボーカルのファイルに入り込み、そこからきれいに取り除く方法はありません。
  • ボーカルはビートの頭から書き出す。最初の言葉の前に無音があっても構いません。その無音が2つのタイミングを揃えています。最初の言葉から始まるボーカルのファイルは、2つを合わせたときにビートの頭から始まってしまいます。
  • ボーカルのファイルにビートを入れない。迷っているエフェクトも入れない。ドライなボーカルには後からリバーブを足せますが、焼き込んだリバーブは取り除けません。
  • 手元にある最高の品質を使う。アプリが対応していればWAVで。WAVで購入したビートは、動画サイトから保存した同じビートより、最終的に良い音になります。
  • 中身がわかる名前を付ける。たとえば「vocal」と「beat」です。ミックスのソフトウェアもエンジニアも、まず名前を読みます。

歌いたい音楽が元の歌い手のいる完成した曲なら、まずステム分離で元のボーカルを取り除き、残ったものをビートとして使ってください。

まずボーカルのレベルを決める

ビートに対する声のレベルは、どのエフェクトよりも結果を左右します。低すぎると言葉が消え、高すぎると、声がその一部ではない音源の上に貼り付けたように聞こえます。

完成した作品は良い目安になります。プロがミックスした50曲で、ボーカルのラウドネスとそれ以外すべてのラウドネスを、LU(ラウドネスの単位で、1ステップの大きさはデシベルと同じ)で比べて測定しました。ボーカルの中央値は曲のほかの部分より2.2 LU下にあり、半数の曲が0.9~4.2 LU下に収まりました。スタイルによっても曲によっても違いますが、音楽より10 LU下のボーカルは、50曲中48曲より小さいものでした。

宅録のテイクは、たいていそこから始まります。フルスケールより十分下でピークを迎えるように録ったボーカルは、リリース用にマスタリングされたビートよりはるかに小さく測定されます。ですから最初の一手は、ほぼ必ず、声を大きく上げるか、ビートを大きく下げることです。どちらもLUFS・トゥルーピークメーターで確認でき、仕上げは小さめの音量で聴きながら耳で行います。無理なくすべての言葉が聞き取れて、それでも声が曲の一部に聞こえることが目安です。

声をビートに馴染ませる

レベルが近づいたら、いくつかの処理で、ビートの上の声が一つの曲になります。

  • 低域を整理する。ボーカルにハイパスフィルターをかけると、ビートのベースと競う必要のないランブルやハンドリングノイズが取り除かれます。
  • 言葉の大きさを揃える。コンプレッサーは小さい言葉を聞こえるように保ち、大きい言葉が飛び出さないようにします。最初は穏やかな設定で。単体で潰れて聞こえるボーカルは、かけすぎです。
  • 歯擦音を抑える。コンプレッションと明るさで歯擦音は大きくなります。ディエッサーはその瞬間だけを下げます。
  • 空間を与える。少しのリバーブやディレイを、ボーカル自体ではなくセンドでかけると、声が音楽と同じ部屋に置かれます。思っているより少なめに。リバーブがエフェクトとして聞こえるなら、おそらく多すぎます。

明瞭さの大部分は音色から生まれます。その音色についてはボーカルEQのやり方で詳しく解説しています。

ビートにはほとんど手を加えない

ビートはすでに完成したミックスなので、ドラムやベースのバランスを変えることはできませんし、その必要もめったにありません。混み合った部分でまだ声が埋もれるなら、声が言葉を運ぶビートの中高域を少し下げると、声の居場所ができます。最も穏やかなやり方は、声が歌っている間だけ下げることです。

自動ミックスが2つのファイルで何をするか

EuphonaのAIミキシングは、2つのファイルをステムとして受け取り、それぞれの最初のサンプルから揃えます。どちらがどちらかわかるように名前を付けてください。英語の名前が「vocal」「vocals」「voice」「acapella」のファイルは声として、「beat」「instrumental」「karaoke」のファイルは伴奏として読み取られます。名前でどちらとも判断できない場合はファイルを聴いて判断し、それでも決まらなければミックスを止めて確認を求めます。

ボーカルが録ったままのテイクなら、これらのステムは未ミックスをオンにします。そのうえでボーカルがほかのすべてより4.2 LU以上下にある場合、つまり私たちが測定した曲の4曲中3曲より低い場合は、ボーカルがまとめてそのレベルまで上げられ、メインボーカルの歯擦音は目立つところで抑えられます。それより大きいボーカルはそのままです。書き出す前にすべてのレベルを自分で決めた場合は、このスイッチをオフのままにしてください。決めたレベルがそのまま保たれます。

ボーカルの配置を変えたバージョンも作るをオンにすると、声を3 dB前に出したものと3 dB後ろに下げたものも、ラウドネスを揃えて聴けます。曲に合うほうを選んでください。全体の音色を好きな作品に近づけたいならリファレンス曲を加え、自分の曲に近いものを選んでください。

リバーブを足したり、タイミングを変えたり、ピッチを補正したりはしません。ビート自体のバランスが変わることもありません。結果は上に余裕を残したミックスで、そのままマスタリングに進めます。

よくある質問

2つのファイルは同じ長さである必要がありますか?

いいえ。ただし、始まりは同じである必要があります。ミックスは長いほうのファイルの長さになり、どちらも最初のサンプルから始まるので、ビートの頭から書き出したボーカルは揃い、最初の言葉から始まるボーカルは揃いません。

ボーカルを2つ以上加えられますか?

はい。メインボーカル、ダブル、ハモリをそれぞれ別のファイルにできます。ステムを未ミックスとして指定すると、それらはまとめて動くので、互いのバランスは録ったときのまま保たれます。

ボーカルのピッチがずれています。ミックスで直りますか?

いいえ。ミックスで決まるのはレベルと音色です。まずAIピッチ補正でボーカルのファイルを補正し、補正したファイルをビートとミックスしてください。

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