ガイド
作品は実際にどう仕上げられるのか
規格を書く人ではなく、作品を作る人のために書いています。真似するための設定値は載せていません。他人の作品を一変させた設定は、その人の部屋、そのマイク、その声に合わせた対処だったからです。
どの製品につながるかではなく、何をしたいかでまとめています。各ガイドには関連する機能へのリンクがあるので、途中で読むのをやめて、すぐに試すこともできます。
作品を仕上げる
最後の工程が実際に何をしているのか。そして、抱えている問題がどの工程のものなのか。
- マスタリングのやり方全工程を、行うべき順番どおりに6つのステップで。ほかの作業をすべて台無しにしてしまう4つの失敗もあわせて紹介します。
- ミックスとマスタリングの違い道具も問いも異なる、2つの別々の仕事です。抱えている問題がどちらのものかを見分ける簡単なテストも紹介します。
- ボーカルEQのやり方ボーカルEQの大半は引き算で、その多くはほかのトラックで行います。ボーカルをブーストしてもたいていうまくいかない理由。
- ヒップホップのマスタリング:808とレベルこのジャンルのリスクは、スペクトルの最低域と、ドラムの一打ごとの立ち上がりに集中しています。そして、その両方を使い果たしてしまうのがラウドネスです。
- リファレンス曲の使い方:ミックスとマスタリング曲に合ったリファレンス曲の選び方、ラウドネスを揃えた公平な比べ方、何を聴くか、そしてミックスやマスタリングがリファレンス曲に合わせるときに起きること。
- Logic Proでマスタリングする方法完成したミックスをLogic Proの中でマスタリングする方法。Mastering Assistant、付属プラグインでの手作業、測定、バウンス、そしてミックスをほかの人に任せるべきとき。
- FL Studioでマスタリングする方法完成したミックスをFL Studioでマスタリングする方法。Masterミキサートラックのチェーン、ラウドネスの測定、作業を崩さない書き出し設定、そしてミックスを任せるべきとき。
- Ableton Liveでマスタリングする方法完成したミックスをAbleton Liveでマスタリングする方法。Mainトラックのデバイスチェーン、LiveにLUFSメーターがない中でのラウドネスの測定、作業を崩さない書き出し設定、そしてミックスを任せるべきとき。
- ボーカルをビートに乗せるミックスの方法自分の声をビートやインストに乗せる方法。揃ったファイル、完成した作品でのボーカルのレベル、声を馴染ませること、そして自動ミックスが2つのファイルで何をするか。
ラウドネス
ストリーミングがあらゆる曲の音量を下げ始めたとき、すっかり様変わりした領域です。
- LUFSとは:実際に何を測っているのか配信サービスがピークではなくラウドネスでノーマライズする理由、ゲーティングの働き、そしてDAWのピークメーターとエンコーダーの結果が食い違う理由。
- LUFSとトゥルーピークの違い:各数値の意味一方は曲がどれだけ大きく聞こえるか、もう一方は波形の最も高い点です。2つの数値が別々に動く理由と、どの上限がどこで適用されるのか。
- ストリーミングのラウドネス目標値と、その仕組み目標値より大きくマスタリングしても、曲は大きくなりません。配信サービスがちょうどその分だけ音量を下げ、ダイナミックレンジは元より狭くなったまま残ります。
- Spotify向けのLUFSと、ノーマライザーがしていること公表されている目標値、リスナー側の「小」「標準」「大」の設定、Spotifyが音源にリミッターをかける唯一のケース、そしてトゥルーピークが効いてくる場面。
- Apple Music向けのLUFS:Sound Checkと目標値曲とアルバムでのSound Check、Apple Digital Mastersの実際の中身、そして非可逆エンコードのせいでここではトゥルーピークが厳しい数値になる理由。
- クリッピングさせずに曲の音圧を上げる方法曲の音の大きさは本当はどこから来るのか、音量を上げるとなぜクリップするのか、リミッターでどこまで上げられるのか、そしてストリーミングがなぜ上げすぎた分を下げ戻すのかを解説します。
- YouTube向けのLUFSと、一定音量がしていることYouTubeがラウドネスについて公表していることといないこと、ほかの人が測定したこと、一定音量が視聴中に変えること、音楽とトーク動画をどのくらいの音量で仕上げるか。
修復とリカバリー
後から直せるもの、直せないもの。そして、作業を始める前にそれを見分ける方法。
ツールの仕組み
魔法に思えるものの裏にある仕組みを、魔法抜きで解き明かします。
- ステム分離で実際にできること完成したミックスの中にある音源を推定する技術です。取り出しているのではなく推定しているのだと理解すれば、どこでうまくいき、どこで失敗するのかがわかります。
- アカペラ(とインスト)の作り方権利の考え方、ボーカルだけを取り出す3つのやり方、かぶりへの対処、そしてDJがテンポ、キー、フレーズでアカペラを合わせる方法。
- ピッチ補正の仕組み3つのステップがあり、難しいのは真ん中です。補正したボーカルをいかにも補正した音にするのが、強さではなくリチューンスピードである理由。
- Auto-Tune(オートチューン)とは何か技術の名前ではなく、一企業の製品名です。そして有名なロボットのような声(ケロケロボイス)は、強く補正した音ではなく、速さの設定によるものです。
- Dolby Atmos(ドルビーアトモス)の音楽とはチャンネルベースではなくオブジェクトベースです。だからこそ、ほとんどの人はヘッドホン向けのバイノーラルレンダリングで聴いていて、再生音量も小さくなります。